公開日 2022年01月14日(Fri)
本日,鹿児島県瓦工事業組合様のご協力により,建築系2年生を対象とした瓦葺き体験講座が行われました。開会行事に続き,スライドを見ながら瓦の歴史や施工に関する座学を行い,その後グループ毎に分かれて瓦葺き体験を行いました。
資料もたくさん準備していただきました。
座学を終え,実習室で7班に分かれて体験を行いました。準備された屋根模型に瓦桟(かわらざん)という下地を打ち付ける作業から始めました。
下地を打ち終えたら瓦の割り付け(位置決め)を行います。
割り付け位置に墨壺(すみつぼ)を使って印を付けます。真上に糸を引き上げて墨糸をはじく作業に苦戦していました(^_^;
いよいよ瓦を葺いていきます。インパクトドライバーを使い,上部をビスで固定します。
上部固定が終了したら,瓦の右下部分を押さえ釘で固定します。瓦を割らないように注意が必要でとても難しい!
完成した瓦の上に乗ってみました。1人ではビクともしなかったので2人乗ってみました。
3人でも大丈夫です。
こちらはなんと6人乗りました。これだけの人が乗っても瓦は全く割れませんでした。すごい強度!
また,葺いた瓦をめくり上げようとしましたが,こちらもビクともしませんでした。職人さんから「台風などで強風が吹いても簡単には飛ばされないんだよ。」と説明を受けました。
では,どのような事で屋根瓦に被害が出るのか実験していただきました。
飛散物などの荷重が一点に集中してかかってしまうと,あれだけ多くの人が乗れた瓦も簡単に割れてしまいました。しかし,瓦屋根は一部分だけの補修も簡単に行うことができるそうで,費用も安く抑えられるそうです。
鹿児島県瓦工事業組合のみなさま,本日は貴重な体験をさせていただき誠にありがとうございました。生徒のみなさんは,この体験を今後の学習に生かしてください。